エスプレッソ専科

ミルクフォームの作り方

カプチーノに欠かせないミルクフォーム。ミルクを泡立てるだけなのですが、簡単なようでなかなかうまく作れない方がいらっしゃるようです。ここでは、エスプレッソマシンについているフォーム用ノズルを使ったミルクフォームの作り方を、ご説明いたします。これをご参考に、薄まらずきめの細かいしっかりとしたフォームを手に入れましょう。

ミルクピッチャーを選ぶポイント
1.ミルクジャグ(ピッチャー)は、上部がすぼまっているものを選ぶと良いでしょう。
また、泡立てている時の温度上昇をすぐ感じられる様、熱伝導率の良い金属製のものの方が便利です。
ミルクを入れます
2.ミルクを入れます。ミルクは冷たいものほど良く、泡立てる直前まで冷やしましょう。スチームが入ると自然に加熱されます。
量は、通常使う量より半杯分多めに入れます。(1杯→1.5杯 2杯→2.5杯)
バルブを開き結露した水滴を抜きます
3.バルブを開き、結露した水滴を抜き、ミルクに水分が混入されるのを防ぎます。
ノズルの先に、空気を取り込むためのキャップがついているものについては6.にてご説明します。
ノズルを入れてスチーム
4.空気を取り込むキャップがついていないノズル(カフェカプチーノなど)の場合は、先端をミルクの表面より3〜5mm中に入れ、スチームを全開にします。ノズルの勢いで水面を少しへこませ、隙間に空気を吸い込ませます。
泡が立ちはじめたらノズルを底へ入れていきます
5.空気を抱き込めれば、ノズルの頭をミルクの中に完全に入れて、空気をかくはんしてください。泡が立ちはじめたら、徐々に底の方にノズルの頭を入れていきましょう。
キャップ付ノズルは根元にミルクが付かないようにしましょう
6.ノズルの先にキャップがついている場合、キャップの根元から空気が入る形となっています。この部分までミルクがつからない程度にノズルの先を沈め、バルブを開いてください。比較的簡単に泡立つはずです。
65〜70度でスチームを止めます
7.スチームの温度でミルクは温まります。熱くて触れないと感じる程度(65〜70℃)になったら、バルブを閉じてスチームをとめます。ミルクは全部泡になるというわけではなく、ある程度そのまま残ります。
底を軽く打ちつけると細かく美しいフォームが残ります
8.容器の底をテーブルなどで軽く打ちつけます。振動で大きめの泡が壊れて泡のきめが揃い、細かい美しいフォームが残ります。
フォームをカップに入れて完成
9.最後にフォームをカップに入れます。泡だけを乗せるためには、勢いをつけてフォーム部分だけを押し出すように乗せます。こうすると下のミルク部分が入るのを最小限に抑えることができます。