進化するスウィート&フラワーズ
コロンビアの名産地ウイラ県から、その名のとおりスウィートでフローラルなコーヒーが届きました。地元の自然を守りつつ質の高いコーヒーを作るべく日々努力しているアソガード組合に加盟する農家のうち30家族が手掛けた『 スウィート&フラワーズ 』です。
収穫したチェリーを袋にいれたまま24時間発酵させてから果肉除去し、ウェットパーチメントを密閉タンクに入れて18時間の嫌気発酵(アナエロビック)。そして極力水圧をかけずにおこなう水洗処理により、クリア感にハニーのような甘さとボディが加わった一杯に仕上がっています。
咲き誇る笑顔と信念
フローラルでラズベリーやココナッツを想わせる香り。
滑らかな飲みくちに、アプリコットやシトラスのようなジューシーさと
マロンやブラックティーをイメージする心地よい渋み。
チョコレートやハニーを連想するコクと甘さの余韻。
スウィート&フラワーズについて
アンデス南部にあるウィラ県サンアグスティン。 2007年当時この地域を研究していた、高品位コーヒーの生産・輸出業者COLORS OF NATURE社のCEOである農学博士のAndres Felipe氏は、アルヘンティーナ地区で採れるコーヒーから、サトウキビ(日本では黒糖)やハニーのような甘さ、同時にフローラルでシトラス感があることを発見したそうです。
日本の消費者にそのコーヒーがどれほど特別で異なるものであるかを理解してもらいたいと感じたFelipe氏は2013年、コーヒーのカッピングプロファイルに基づいて「Sweet and Flowers」と名付けました。
彼はこう語ります。
『この名前は、サンアグスティンのコーヒーの特徴である甘さと花のような香りを表現しており、象徴のようなものです。日本のロースターたちがコーヒー愛好者にそのコーヒーの特徴を伝えるためにも役立ちます。
日本の人々は「甘さ」や「花」を理解しているので、この名前を聞いた日本の消費者は、そのコーヒーがただのコロンビアのコーヒーではなく、サンアグスティン産であることを認識できるのです。これにより、消費者は他の産地や農園について知らなくても、そのコーヒーを選ぶ際に美しさや味わいで良い選択をできるようになります。
時が経つにつれて、新しいコーヒー品種が導入され、処理方法も進化しました。それと共に、Sweet and Flowersも進化しています。今では以前よりも甘さが増し、まろやかで果実味が豊かになりましたが、依然として花のような香りを保っています。これは、苦味やボディ感の不足といった課題が解決され、技術的にもより強固で構造的、複雑なコーヒーへと進化してきた結果です。そのため、品質やカッピングスコアも向上しました。』
フローラルでラズベリーやココナッツを想わせる香り。滑らかな飲みくちに、アプリコットやシトラスのようなジューシーさとマロ...