タイから届いた軽やかな口当たりのコーヒー
タイのチェンライ県にあるメイチェディマイ地区から、程よい酸味とやさしい甘さが際立つコーヒーが届きました。
地元の農家さんが大切に育て上げたコーヒーを、同国の高品位コーヒー市場をリードするビーンスパイア社のジェーンさんが集めて丁寧に仕上げた限定ロット「タイ メイチェディマイ ウォッシュド」です。
まだまだ流通量の少ないタイ産アラビカコーヒーですが、とても飲みやすい仕上がりになっています。ぜひお試しください。
情熱と笑顔
バニラやローストナッツ、ほのかに感じる柑橘の香り。
軽やかな口当たりに、シトラスやグレープフルーツのような程よい酸味とクルミやピールを想わせる上品な渋み。
チョコレートやハーブを連想するやさしい甘さとスパイシーな後味。
生産地区とジェーンさんについて
チェンライはタイの最北に位置し、ミャンマー、ラオスの国境に面しています。バンコクから国内線で約1時間ほど。この周辺はかつて、アヘンの原料でもあるケシの違法栽培が世界最大規模で盛んにおこなわれていた地域で、市内から北へ約70kmにある3国の国境付近はゴールデン・トライアングルと呼ばれていました。
その後、王室自らが支援したロイヤルプロジェクトによって、ケシからコーヒーやお茶の栽培に切り替わり、経済的にも環境的にも大幅に改善がなされ、現在では高級リゾート地になっています。
こちらのコーヒーの生産地メイチェディマイはチェンライ南西端にあるウィアン・パ・パオという地区に属します。 ここは伝統的なお茶畑で知られる地域で、お茶はこの地域の主要な換金作物です。
ロイヤルプロジェクトをきっかけに、高品質のアラビカコーヒー栽培の盛んな拠点へと様変わりしました。 荒廃した土地は森林で潤い、環境的・社会的に持続可能な代替作物に取って代わりました。
コーヒー栽培を始めたのは2007年頃からなので、まだ比較的新しい産地です。最近では若い世代が主導で特産品のお茶の発酵方法を応用しながらコーヒー作りについて日夜ディスカッションを交わし、品質の向上に努めています。
今回届いたコーヒーは、メイチェディマイ地区の19世帯の農家さんが大切に育て上げたコーヒーを、タイの高品位コーヒーマーケットを牽引するBean Spire社のジェーンさんが集め、丁寧に仕上げたロットです。彼女は、代表のフアディさんと共にビーンスパイアを立ち上げた共同経営者で、加工場の生産管理や地域の農家さんとのパイプ役を担っています。訪問する先々で精製技術の提供や品質向上のためのコミュニケーションを大切にしています。
今回の精製では、12〜24時間水に漬け発酵させた後にパルピング。次に、この地域の自然豊かで綺麗な真水にさらに 12時間浸漬させています。その後、通気性を保つために竹製の上げ床に豆を広げ、温室で15〜20日間乾燥させています。
こうした細やかな調整をおこなうことで、グリーニッシュでとがりのある味わいを抑え、酸質が高くまろやかな甘みが出るように工夫しています。浸漬する時間の調整や、乾燥時に行う攪拌の方法と頻度、そして味わいの見極めを農家さんと一緒になって、互いが納得するまでとことん向き合っておこなっているそうです。
バニラやローストナッツ、ほのかに感じる柑橘の香り。軽やかな口当たりに、シトラスやグレープフルーツのような程よい酸味とク...